スポーツをする上で重要なひとつの指標が「身体の柔軟性」です。
柔軟性を高めるために一般的に行なわれているのが「ストレッチ」です。
しかし、毎日一生懸命ストレッチをしてもなかなか身体は柔らかくなりません。
これはなぜでしょうか?
これは「柔軟性を高めるのに必要なのはストレッチではない」からです。
「柔軟性」とは何かというと、「関節の可動範囲が広いこと」です。
ストレッチは筋肉・関節を伸ばすことを目的に行なわれますが、それでは関節の可動域は広がらないのです。
関節の可動範囲を決めるのは「その関節における筋肉の拮抗作用のバランス」、つまり曲げる側の筋肉と伸ばす側の筋肉の力関係です。
このバランスがとれている時、関節はその関節の持っている最大の可動範囲に動いてくれます。
したがって、柔軟性を高めるのに必要なのは、ストレッチではなく、「筋肉の拮抗作用のバランス」を取るための運動なのです。
この運動を正しく行なえば、次の瞬間には関節の可動範囲は広がります。
立った状態で身体を前屈して、手が床から20cm以上離れている人が、この運動の直後に床に手が着くようになるのは、この運動によって「筋肉の拮抗作用のバランス」がとれるためです。
柔軟性を高めることで、身体の持っている機能を無理なく最大限発揮することができます。
また、無理なく動けるようになるため、ケガの予防にもなります。
「身体が硬い」と思い込んでいる方も、生まれつき関節の可動範囲が狭いわけではなく、「筋肉の拮抗作用のバランス」がとれていないため、その範囲でしか動けていないだけです。
「身体が硬い」「毎日ストレッチしているのに柔らかくならない」「ケガをしやすい」「ケガが治らない」とお悩みの方、「スポーツがもっと上手になりたい」とお考えの方、お気軽にご相談ください。
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